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6月の良く晴れた日。 木曽町の興禅寺にお邪魔してまいりました。
新緑の美しい参道を通り、 時代を写した3つのお庭を拝見し、 宝物殿では、 沢山の由緒ある品々を堪能してまいりました。
手の行き届いた、美しい庭を前に、 ゆるやかに過ぎる時間。 ずっと座って、 いつもは気にも留めてない 心の奥を探っていきたいような、不思議な感覚でした。
「禅寺」は、 禅を組むか、 掃除をするか、だから。
と、教えてくれたのは、 興禅寺の娘さん。
なるほど!と思いました。
興禅寺さんの庭 作庭家 重森三玲 作 「看看庭」 (昭和のお庭 広さは東洋一を誇る。) 作庭家 小口基實 作 「昇龍庭」 (平成のお庭) 江戸時代 「万松庭」
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昨年も、 こんな風に強く雨の降る日でした。
小学校の参観日があって、 子供の成長を見て、 お母さんたちといろんなことを分かち合って、 いつものように家路に急ぎました。
そして、やっぱりいつものように 夕食を準備していると、 災害のサイレンと共に、つんざくような広報の声。
「梨子沢が抜けましたっ!」
それだけ言って、消えてしまった…
梨子沢ってどこ?
正直、地理に疎くて、 今思えばなんと頓珍漢なことを考えていたのだろう。 本当に申し訳なく思っています。
それからはなんの情報もなくて、 時間ばかりが過ぎていき テレビのニュースで、あの恐ろしい光景を見ることになりました。
あれから、1年。
「強い雨が降ると、今でも怖くなる」という知人の言葉に、 何も変わっていない、心の傷の深さを思います。
そして、 天に召された若い命を偲び、 残されたご家族の心の平安を祈り、 被災された方々の胸の痛みが消えることを祈り、
あの時 沢山の方からご心配のお声掛けを頂戴し、 その温かなお心遣いへの感謝の気持ちを新たにし、
降りしきる雨を見つめながら、 もう2度と、 あんな悲しいことが起こらないようにと、 強く願っています。
大型台風が近づいているとのこと。
どうか、 どうか、 何事も起こりませんように……!
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